GALLERY 『MU-RA』 7作目 夕塩
http://www.pawanavi.com/mura/vol7/index.html
ビニールハウスの中で、小豆の束を棒で叩いて小豆とりをしているお婆さんがいます。「足が悪ぃなって、なんもできんと」。と、言うのですけれども、小豆の束に囲まれてその中に身を沈めたまま、せっせと手を動かして作業しています。お昼のサイレンが鳴り、昼休憩で帰宅するために電動四輪車に乗ろうとするのですが、足の力だけでは立つことができないみたいで、支柱に摑まりやっとのこと乗りました。
夕暮れどき、お婆さんのビニールハウスからラジオが聞こえたので覘いてみると、お婆さんはまだせっせと働いていました。その背中に夕陽が当たっていました。声をかけてびっくりさせては悪いし、その時間を壊すのはもったいない気がして後姿だけを一枚撮りました。