『現代農業』8月増刊号
『現代農業』8月増刊号のリレー日記、すてきな“すきま仕事”のコーナーで、2P書きました。
内容は、『日向時間』創刊から、これまでの流れ、近況報告のようなものです。
ま、僕のことはさておき、今回の8月増刊号は、読み応えがあります。
【農家発・若者発 グリーン・ニューディール 地域雇用の実践と提案】という題名からして、なにやら怖ろしさを感じるのですが、この社会のパラダイムの転換期にそれを捉えて実践されているかたたちがたくさん紹介されていますので、話の内容に骨があります。
鹿児島で、塩をつくっている知人の高橋素晴さんも紹介されてました。「そういうことだよな~」と、膝をうって納得する一文がありましたので少しだけ紹介します。
― 貧乏はきらいではなかったし、お金がなくても豊かな自給自足的生活にもあこがれるが、広がりがないと思った。経済破綻に備えた自立的な生存能力を身につけつつも、緩やかな経済性をもち同世代とともに仕事する可能性や、結局は世の人びとが翻弄されている市場経済にアプローチする発展性をもっていたいと思った。 ―
『現代農業』8月増刊号 ( 高橋素晴さん なければつくれ、仕事も文化も学校も より )
高橋さんは新潟県出身。中学三年生でヨットによる単独太平洋横断(最年少記録)を達成しています。現在は、鹿児島県の枕崎で、天然塩釜元・黒潮農場と、NPO法人アースハーバー代表を務めています。
さすが、社会の荒波にも柔軟に対応しつつ、しっかりと航海しています。見習わなければ!
その他にも、1978年に高知で使命をもって「なんぷう」という教育雑誌を創刊した方の話や、その出版社がその編集能力をいかして、「本」だけではなく、「地域」を編集し、同じ志をもつ人たちを繋ぐ活動をしていたり、現代の社会と農業を考察した内山節氏の文章などは、示唆に富んでいてとても勉強になります。
現在発売中ということです。お薦めですよ!